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2010年4月アーカイブ

 サケやイクラなどに含まれるアスタキサンチンの摂取により、眼精疲労緩和と目の調節機能改善につながることが、道医療大個体差医療科学センターの北市伸義准教授(眼科学系)らの研究で分かった。
 アスタキサンチンはカロテノイドの一種で赤橙色の天然色素。サケ、イクラ、エビ、カニといった生物に豊富に含まれており、抗酸化作用に加え、抗炎症作用が注目されている。
 北市准教授らは、エンドトキシン誘発ぶどう膜炎のラットモデルにアスタキサンチンを摂取させたところ、前房炎症細胞数をはじめ、前房水中蛋白濃度、PGE2、NO、TNF―α濃度が、アスタキサンチン投与群で大きく減少した。(出典:北海道医療新聞社)
 札幌市豊平区の羊ヶ丘病院(76床)は、岡村健司理事長、薄井正道院長の新体制へ移行するとともに、診療の主体を従来の内科から整形外科に転換した。国内に先駆けた先端技術で、指導的立場にある専門家を配置、初年度は400―500例の手術数を見込んでいる。
 整形外科常勤医は、倉秀治副院長を含めた3人体制。岡村理事長は肩関節疾患への関節鏡手術、薄井院長は外傷や炎症等による手の外科、倉副院長は関節鏡を用いた足関節固定など下肢全般への実績が豊富だ。(出典:北海道医療新聞社)
 定住自立圏構想に基づく「中心市宣言」を行っていた小樽市は今月上旬、道内で初めて圏域を構成するすべての5町村と自立圏形成協定を締結した。医療分野を含めた具体的な将来像として「共生ビジョン」策定を、今秋めどに進める。
 同構想は11年度から進められてきた市町村合併推進施策が3月末で終息したのに前後して、総務省が設定した支援策。自治体間の協定締結、共生ビジョンの策定を踏まえ中心市と周辺市町村の取り組みに対し財政措置を行う。(出典:北海道医療新聞社)
 福祉医療機構は20年度病院経営分析参考指標をまとめた。貸付先の一般病院726施設の収益率は、初のマイナスを記録した前年度に比べ0.4ポイント改善し0.1%と再びプラスに転じた。平均在院日数は0.4日短縮、病床利用率は1.2ポイント減の80.0%となっている。
 一般病院(全病床に占める一般病床の割合が50%超、平均病床数191床)の1日平均患者数は、入院が0.1人増の152.7人、外来が2.5人減の295.1人。(出典:北海道医療新聞社)
 道は、後発医薬品に関する調査を行い、注射薬や外用薬での採用割合(品目ベース)10%未満の医療機関は約3割、との結果をまとめた。病院や診療所の3分の1は「積極的に選択したい」とする一方、生物学的同等性や品質保証に対する不安は根強く、4%程度が「基本的に使用しない」と答えている。
 調査は昨年4月に、全病院と2,000診療所を抽出して行い、419病院(うちDPC対象45病院)、890診療所の計1,309施設が回答した。
 院内で採用している医薬品に占める後発医薬品の割合をみると、内服、注射、外用薬とも病院で「採用せず」は少ないものの、「10%未満」が最多。診療所では「採用せず」が各薬剤とも1―2割あり、病院同様に「10%未満」が最も多い。(出典:北海道医療新聞社)
 北大は、認知行動学分野の田中真樹准教授グループが、眼球運動の随意制御に脳深部の視床を介した上行性経路が関与していることを動物実験で明らかにした、と発表した。
 統合失調症や注意欠陥多動性障害、パーキンソン病などにより生じる衝動的な行動は、大脳前頭葉や基底核の障害が要因で、大脳皮質の複数の領野が、行動制御に関与している研究が報告されている。皮質下の脳部位がどのように機能・関与しているかを解明するため、視床を経由して大脳に伝えられる上行性の信号に着目した。(出典:北海道医療新聞社)
 小樽市の小樽協会病院(高橋透理事長、川村健院長・240床)は、22年度から努力義務化された新人職員研修プログラムを病院ホームページで公開し、自前で研修を行えない施設等に向け参加を募った。準備期間が短く周知不足もあって初年度の参加者はなかったが、問い合わせが数件あり、4月の第1クールを終え、スタッフの意欲向上に結び付いたと評価している。
 同病院は例年、ブランク明けの経験者も含め20―40人前後が入職。うち半数近い新卒の1年目離職率は1%未満で、「元来、手厚い研修を行ってきた」と坂本みよ子看護部長。厚生労働省が示した研修ガイドラインの到達目標等も8割程度満たしており、本格着手は23年度からと考えていたという。(出典:北海道医療新聞社)
 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、星野充明院長・180床)は、リハビリスタッフを20人増やし87人体制とした。回復期リハビリ病棟入院患者らに対し、土日も平日シフトと変わらない濃密な365日リハビリを提供していく。
 同病院は20年8月に回復期リハビリ病棟を道内最大規模の120床に倍増。わずかでも機能回復の可能性があれば諦めず、在宅復帰や施設での生活改善を目指す方針で、障害の状態、年齢を問わず幅広く紹介患者を受け入れ、稼働率97%で運用している。(出典:北海道医療新聞社)
 総務省は全国自治体病院の20年度決算概況をまとめた。外来・入院の年間延べ患者数が病院数や病床数の減少に伴い前年度に比べて5%強落ち込む中、患者1人1日当たり収入は3.7%増え2万円台に乗った。
 地方公共団体が経営する病院事業(地方公営企業法を適用する病院事業)・病院数は、16病院が診療所に移行したほか、地方独立行政法人化や民間譲渡などにより2事業・21病院減の665事業・936病院。
 病床数は一般が1.5%減、療養病床が4.7%減、精神が2.0%減など全病床種別でダウンし、トータル1.7%減の22万3,579床だった。(出典:北海道医療新聞社)
 日医の定例代議員会が日医会館で開かれ、任期満了に伴う役員改選で、新会長に原中勝征氏(茨城県)が選出されたほか、副会長に道医参与を務める中川俊男氏をはじめ、横倉義武氏(福岡県)、羽生田俊氏(群馬県)の3人を新任した。所信表明で原中会長は「政府にもの言える医師会」を新執行部が一丸となり築き上げていく考えをアピールした。
 原中新会長は所信表明の中で、開業医8万人、勤務医20万人を一つにまとめ「専門集団として政府にもの言える医師会にしたい」と主張。経済優先で医療政策が後手に回っている、わが国の現状を改革する必要性を訴え、「よい医療制度のない国民は不幸」であり、安心・安全を保障する団体として「政府にゼロから考え直してもらう」と決意を述べた。(出典:北海道医療新聞社)
 全国公私病院連盟と日病は21年病院運営実態分析調査結果をまとめた。総損益差額からみた黒字病院割合は前年比7.4ポイント増の31.2%と、4年ぶりに3割を超えた。調査は21年6月を対象に行い、1162病院(自治体584、その他公的255、私的323、大学病院は除く)が答えた。
 前回調査で増加に転じた平均在院日数は1.25日増の21.87日と、14年以来の21日台。一般1110病院のみの平均も0.83日伸びて19.99日となり7、8年前の水準に戻った。(出典:北海道医療新聞社)
 消防庁がまとめた、21年救急搬送の医療機関受け入れ状況等実態調査結果によると、本道の転院搬送率は13.8%と前年と同率だったが、小児は1.5ポイント増で14.2%、救命救急センター事案も1.3ポイント増で22.0%となった。
 転院搬送率は全国平均に比べ4.3ポイント高い水準。このうち、重症以上、産科・周産期、小児の三搬送事案でもそれぞれ全国を上回り、特に小児では5.2ポイントと差が広がった。(出典:北海道医療新聞社)
 出生コホート研究として22年度本格スタートする「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」で、地域の中心的な役割を果たす組織「ユニットセンター」が全国15ブロックで決定。本道ブロックでは北大、札医大、旭医大と日赤道看護大よる共同研究機関として、岸玲子北大環境健康科学研究教育センター長をユニットセンター長に取り組まれる。(出典:北海道医療新聞社)
 北海道家庭医療学センター(草場鉄周理事長)は、家庭医養成の研修先として、札幌市東区の水谷外科医院の運営を継承するとともに、旭川市の、むらい内科クリニックを運営する医療法人恵心会(村井吉太郎理事長)と医師派遣業務提携を結んだ。
 室蘭市・本輪西ファミリークリニックを拠点に、業務提携を結ぶ十勝管内更別村、後志管内寿都町、上川管内上川町の3町村立診療所に医師を派遣しながら家庭医を育ててきたが、都市部の医療事情を学ぶ機会が少なかったため、札幌市、旭川市へもフィールドを拡充した。(出典:北海道医療新聞社)
 北大病院(福田諭院長・946床)は、地域医療再生基金活用による臨床指導医養成プロジェクトを22年度スタートする。
 20年度着手の医療人養成・地域医療支援プロジェクトの一環で、卒後10年以上の医師などを対象に、教員(助教など)として5年間採用。1年目は同大病院で勤め、2―3年目は道内の地域中核病院29施設のいずれかに出向し、研修医指導に当たり、4―5年目は再び北大病院に戻る。地方勤務がキャリアアップの大きな妨げにならないシフトを組みつつ、大学病院から地域の医療機関に対し安定的な医師応援を可能とする試みだ。(出典:北海道医療新聞社)
札幌市中央区の萬田記念病院(萬田直紀理事長・89床)は、糖尿病患者の意識改革へ、本道出身の料理家や芸術家の協力を得て、食事、娯楽などで「制限あり」のイメージを払拭するさまざまな取り組みを展開。自作の教育DVDを通じ、患者が文化的なものに触れ、明るく前向きに疾患と向き合うきっかけを提供している。
 同病院が例年自作している糖尿病教育DVDが11作目となった今年は趣向を変え、「世界の三國が語る糖尿病とスローフード」と題し、留萌管内増毛町出身のオテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ三國清三氏に出演を依頼。カロリーを抑え自然な味を生かしたメニュー3品を調理してもらい、レシピとともに全国の医療関係施設5,000件弱に送付した。(出典:北海道医療新聞社)
 道総医協地域保健専門委員会・循環器疾患対策小委員会が開かれ、道は脳卒中と急性心筋梗塞の急性期医療実態調査結果を報告した。脳卒中調査では脳梗塞発症者のうちt─PAの実施が3.0%、急性心筋梗塞については経皮的冠動脈形成術(PTCA)実施までの所要時間が90分との実態が明らかにされた。
 調査は、21年7月と22年1月に分け、脳卒中が各14日間、急性心筋梗塞が各28日間行われた。(出典:北海道医療新聞社)
 北大保健科学研究院は、産学官共同で遠隔健康相談システムの実証実験に取り組んでいる。大学と道内3地域の調剤薬局を高速ブロードバンドで結び、モニターを通じて看護師らが住民からの相談に応じる試みだ。
 実証実験は3月スタート。根室管内中標津町の調剤薬局に専用ブースを設け、関心を持った利用客が気軽にシステムを活用、札幌で待機している同大教員や院生の看護師、保健師、助産師に相談できる。(出典:北海道医療新聞社)
 道病院協会(徳田禎久理事長)は、21年度通常総会を20日に札幌市で開催、20年10月から準備を進めてきた「北海道医療健康保険組合」を10月1日(予定)に設立することを明らかにした。設立時の構成員は設立趣旨に賛同し、厚生労働省が行う事前審査に資料等を提出した60事業所・約1万1,840人になる見通しだ。(出典:北海道医療新聞社)

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